ヤラーを生んだ愛犬家

「もう何年も動物病院に通っている…」
「この病気は犬種（猫種）の特徴だから仕方ない…」

そうして大切な愛犬、愛猫を薬漬けにしてしまう、私たちはそんなケースをたくさん見てきました。実はYARRAHの創業者である、ロエルビンク氏も、そんな境遇に悩む一人でした。

ヤラーの創業者のロエルビンク氏と愛犬のダノ

ロエルビンク氏は、愛犬の「ダノ」をとても大切にしていました。しかし、ダノは成長するにつれて慢性的な皮膚疾患に悩まされるようになります。ロエルビンク氏は動物病院をいくつも渡り歩きますが、投薬をやめると症状が再発し、いつまでたっても「治る」という状態に近づかないことに気づきます。ふと周りを見ると、同じような悩みを抱える飼い主さんだらけ…。どうして健康的な生活をさせているのに、こんなに苦しむ飼い主さんが多いんだろう…。原因を追究した末に、ロエルビンク氏は「食べ物が原因に違いない！」という結論に至ります。そこから、YARRAHを作る物語はスタートします。

ヤラーの製造は、原材料へのこだわりから。
ニワトリは一般的なブロイラーより長い時間かけて、薬剤を使わず丁寧に育てられます。

ロエルビンク氏がYARRAHを作ろうと思い立った1990年代、当時はヨーロッパでもオーガニックは主流ではありませんでした。当然、「オーガニックペットフード」なんてものは存在していません。しかし、ダノの症状の原因は粗悪な原材料や、そこに残留する化学物質だと考えたロエルビンク氏は、「自称、高品質な原材料」「自称、プレミアムフード」というあやふやさを許せませんでした。第三者機関が厳正な審査を行う「オーガニック」こそ本当に信頼できるからと、原材料から製品までオーガニック認証を得られるペットフードを作ることを決意します。

誰が、いつ、どこで生産したのかが分かるトレーサビリティシステム。
畑の面積や鶏のエサまで、オーガニック認証には細かい規定が数多く存在します。

こうして1992年、ヨーロッパではじめてのオーガニックペットフード、YARRAHが登場します（この時販売されたのが”100％オーガニックドッグフード”です）。

その後、ダノは健康を取り戻しました。原材料や残留薬物が愛犬の皮膚疾患を引き起こしている、というロエルビンク氏の考えは、間違っていないかったのだと私たちは思います。私たち自身、自分たちと一緒に暮らす犬、猫の健康が、食べ物に大きく左右されると痛感する日々です。

ヤラーのこれまでと、これから

1992年に設立されてから、今日に至るまでの間に、オーガニック先進地域であるヨーロッパで、オーガニックペットフードのナンバーワンシェアになっています。ヤラーは、品質の高さ、確かさのみならず、その姿勢も愛されています。

YARRAHは、「動物福祉」そして「継続可能な社会」を掲げています。その証として、動物実験を全く行わないことや、MSCを取得していることが挙げられます。
ヤラーのその姿勢は、もちろん製品そのものにもあらわれています。原材料の栽培、育成においても農薬、化学肥料、ホルモン剤などを使用しない。製造の際にも合成酸化防止剤を使用しない。リサイクル可能な材料を使用し、再生可能エネルギーの利用など、すべてにおいて地球環境に配慮されているのです。