白いフワフワの愛らしいワンコの目の下に、ハの字の刻印・・まるで徹夜明けの私のようで不憫・・・。動物病院で勤務していた頃、涙やけのひどい子を見かけると人知れずそう感じていました。
涙やけとは、目を覆っている涙液の循環がうまくいかずに目の外に溢れ出てしまい、涙液と反応して被毛が変色したりその部分が皮膚炎を起こしたりしてしまうもので、流涙症と呼ばれます。特にプードル、ポメラニアン、マルチーズ、シーズーなどの毛色の白いワンちゃんは溢れた涙液中の物質と被毛が反応して変色してしまいます。
涙やけについて語る前に、まず涙の働きと、涙が作られ排出されていく過程をお伝えしておこうと思います。
涙には、目を潤して外部からの刺激を和らげる、目から異物を追い出し感染を防ぐ、血管の分布していない角膜へ酸素や栄養を送る、などの大切な働きがあります。涙腺という涙の工場から水様の涙が分泌され、瞬きによって目の表面に均一に広がり、余分なものは涙点から涙小管、鼻涙管を通って鼻へと抜けていきます。(私たちは泣くと鼻水が出ますよね、涙が正常に排出されている証拠です。)またマイボーム腺から油状の涙が、結膜の杯細胞から粘液状の涙が分泌され、それぞれ水様涙の外側と内側で涙の蒸発を防いだり涙の膜を角膜に留めたりする働きをしています。この「涙」が作られたり、排出されたりするのがうまくいかないと、涙やけになります。
この、涙やその排出の働きを邪魔する原因はなんでしょう?動物病院で診察されたことのある方は、おそらく「犬種」や「体質」が原因だと聞かされたことが何度もあるのではないでしょうか。しかし私たちは、今まで何百もの「治った!」というお声から、涙やけの原因の多くは「ドッグフード」(に含まれている、残留している、化学物質)にあるのではないかと考えています。
動物病院で薬をもらったり、プレミアムドッグフードに替えてみたり、洗浄液を使ってみたり…なかなか良くならずに、諦めそうにもなったけど、ヤラーに替えて、こんなに良くなりました。
顔を振るだけで涙やけのカスが落ちるほど酷かったのが、フードを替えて3か月後には?体の中から「体質改善」を実感。
2週間に1度の通院が習慣になっていて、獣医師の先生から「腫瘍があるのかもしれない」とまで言われた重度の涙やけが…。
薬を使っても、洗浄用の液を使っても改善しなかった涙やけ。シーズーは犬種的に仕方ないと言われ続けてきたけれど…。
涙やけはフードが原因だという情報もあるけれど、診察に来た子に「フード替えてください」とだけ言った日には、「あいつはヤブだ」と後ろ指さされちゃいますから~。
おうちでできることもありますが、専門家に相談されてください。あくまでも、動物病院に行かないor行けない期間中の、応急処置ということでご理解くださいね~。
~そう言えば、うちの子もいつの間にか涙やけ消えていました~
涙やけのご相談が多かったのは、やはりシーズーやマルチーズさんたち。目頭付近に生えている毛が目の中に入ってしまっている子が非常に多かったです。それこそ中途半端に伸びた毛がカピカピになって角膜に傷を作ってしまっている子もいました。(そこまで来ると、涙やけのご相談というよりは目がショボショボ痛そう、という主訴になってくるのですが・・。)下瞼をめくると可愛らしい睫毛が1本可憐に生えて眼球を刺激していた子もそこそこにいましたし、鼻涙管が詰まってしまって洗浄したケースも何件かありました。
うちはトリミングにも動物病院にも行ったけれど涙やけが治まらない!という方もおられると思います。マイボーム腺炎などもアレルギーがあるとリスクが上がるので、フードを低アレルゲンのものに変えてみるというのも、もしまだ試されていないのであれば選択肢のひとつです。ご自身で調べたフードに変えてみて涙やけが落ち着いて来た、という患者さんも中にはおられました。
そう言えばうちの犬もお迎え当初は楳図かずおさんの描く漫画のキャラクターのような面持ちだったのですが・・・。
保護犬だったのもありなかなか盛大な涙やけでした。
数年後の今はこの通りです。
幸い目の周りのカットで治まりましたし、今のフードとの相性も良いのでしょうか。
それでは、みなさまのお家の子も涙やけで悩むことが減りますように。
動物病院で薬をもらったり、プレミアムドッグフードに替えてみたり、洗浄液を使ってみたり…なかなか良くならずに、諦めそうにもなったけど、ヤラーに替えて、こんなに良くなりました。
顔を振るだけで涙やけのカスが落ちるほど酷かったのが、フードを替えて3か月後には?体の中から「体質改善」を実感。
2週間に1度の通院が習慣になっていて、獣医師の先生から「腫瘍があるのかもしれない」とまで言われた重度の涙やけが…。
薬を使っても、洗浄用の液を使っても改善しなかった涙やけ。シーズーは犬種的に仕方ないと言われ続けてきたけれど…。
こういった仕組みがあるので、涙液が目の外(顔の方)へと流れ落ちるのは(1)涙液が過剰に作られるときか(2)正常な排出ができないとき、ということになります。
継続的に目に何らかの刺激がある場合、異物を押し流そうとして涙がたくさん作られます。
例:結膜炎、角膜炎、睫毛異常、眼瞼内反(瞼が内側に反って、毛や睫毛が眼球を直撃)、マイボーム腺炎などマイボーム腺炎などマイボーム腺から油状の涙が正常に分泌されない状態になると涙が蒸発し易くなり、目が乾燥して刺激を受けやすくなり、涙の分泌量が増えることになります。
涙点から鼻へと抜ける道が炎症を起こして狭窄したり閉塞が起こっている場合です。また、眼瞼(まぶた)の機能の低下によっても起こります。
例:涙点の閉塞、涙点の先天的欠損、眼輪筋の機能低下、涙嚢炎など
涙点から鼻へと続く道自体の問題意外にも、鼻炎や歯牙疾患による歯根の炎症からの波及(ウサギに多い)というように目に近い組織の病変が原因となる場合もあります。
涙やけの原因はひとつではなく複合して起きている場合もあります。
“涙やけ”と一言で表してもその原因は様々です。ですので症状やご家族からの情報を元にしながら、角膜に傷がないか、睫毛の様子はどうかなどを確認し、流涙症を引き起こしている原因を探っていきます。(肉眼では限界があるので人と同じようにスリットランプなどの眼科検査器具や傷をチェックする為の試薬を使います。)その時点で特に異常が見つからなければ、必要に応じて涙点~鼻涙管が正常に機能しているのか、瞼の裏に生えている睫毛が無いかなどを細かく診るために改めて鎮静下での眼科検診を行います。
涙やけの治療は、原因となっている病態の改善をしていきますが、感染によるものであれば抗生剤の点眼薬を使用することで治る場合があります。アレルギーが元となって生じているとき(目を掻いたり、涙が多くなったり)は、アレルギー症状を緩和していく必要があります。鎮静下で詰まった涙管を洗浄して通るようにするケースもありますし、治療も原因によって大きく異なり、その後の経過も様々です。
溢れ出る涙液を放っておくと常時涙と接している皮膚が炎症を起こしたりするので、出来るだけ(そっと)拭き取って清潔にしてあげましょう。明らかに毛が伸びて目の中に入って刺激している場合はその毛を処理する必要があります。すぐにトリミングに連れて行けない場合でも、涙が毛についた状態で放っておくとカピカピになった毛が眼球に凶器となって襲いかかってしまうことがあります。目頭付近の毛には特に注意してあげてください。目ヤニも同様に出来るだけ拭き取りましょう。
ただ涙やけを起こしている原因を取り除けなければ、半永久的に涙は溢れ続けてしまいます。しかも涙やけの原因が最悪失明に繋がるもの(特に目が痛そうな様子があれば要注意)もありますので、動物病院へのご相談は早めに済ませておくことをお勧めします。眼科の得意な動物病院を日頃から見つけておくのも安心かと思います。
地域 | 送料 |
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北海道 | 1,390円 |
北東北 | 930円 |
南東北 | 910円 |
関東地方 | 850円 |
東海地方 | 910円 |
甲信越地方 | 910円 |
北陸地方 | 910円 |
関西地方 | 930円 |
中国地方 | 1,050円 |
四国地方 | 1,160円 |
九州地方 | 1,390円 |
沖縄 | 3,200円 |
その他 | お問い合わせください |
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※赤字は休業日です
不安な点、分からない点はいつでもお気軽にご連絡ください。獣医師、動物看護師をはじめスタッフ一同、誠実に対応いたします。
平日9:00~17:00 土日祝休み
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