次亜塩素酸水 噴霧での利用は控えて!という記事はどこから来た?


次亜塩素酸水は噴霧したらダメなの?

新型コロナウイルスという未知のウイルスが全世界を襲い、除菌剤やマスクの圧倒的な不足という事態を引き起こしました。
しかし、どんなに想定外の出来事が起こっても、私たちのスタンスはずっと変わっていません。自然の森では、自分たちが使ってみて「これならオススメできる!」「安全でサスティナブル!」そんな風に心の底から思えた物だけを販売し続けてきました。

安全性や無添加やオーガニックにこだわりすぎると、

取扱い品目が極端に少なくなってはしまいますけど。。。。。笑


そんな自然の森のこだわりの商品群の中の一つが
「安全除菌で家族を守るアクアリブ」です。既に20年近くアクアリブ(次亜塩素酸水)を使い続けてきた私にとって、アクアリブは生活の一部に溶け込んだ身近な存在です。娘がインフルエンザにかかった時も、息子がノロウイルスで衰弱しきっていた時も、子供達が学校から帰った後の制服の消臭にも犬や猫がいるお部屋の消臭にも

いつもアクアリブ(次亜塩素酸水)が活躍してくれました。

知る人ぞ知る便利で役立つ機能水ではあるけれど、
イマイチ地味な存在だったアクアリブ(次亜塩素酸水)が、

コロナ対策の一環として急に注目を浴び、突然色々な持論や批判が飛び交い始めました。

昨日、今日、初めて次亜塩素酸水を知った人間が、

実際に使ったこともないくせに偉そうな口叩くんじゃねぇ〜!

と身も蓋もない言葉を心の中で密かに叫びつつ、

今、皆さんが抱いている

『次亜塩素酸水って本当に安全なの?』

『空間噴霧して大丈夫なの?』というご心配に寄り添いたく筆を取った次第です。

こちらでは、実体験に基づく私たちのクアリブ(次亜塩素酸水)に対するスタンスや

それを取り巻く周囲の状況を説明していきたいと思います。

少しでもクアリブ(次亜塩素酸水)のご理解が深まれば幸いです。


文責:May Kobayashi

次亜塩素酸水、噴霧での利用は控えて!という記事はどこから来た?

こんな記事が皆さんの心配を引き起こしたと思われます。これに先立って、5/29に経済産業省から「次亜塩素酸水」の空間噴霧について」 という題のファクトシートが出されました。誰もが当然ながら、「次亜塩素酸水」について書かれたファクトシートだと思い、
これに導かれるようにして湧いて出たのが

《次亜塩素酸水、噴霧での利用は控えて!》という見出しの記事でした。

記事を読んで心配になってしまった方も多く、

お問い合わせが相次ぎました。

まずは、記事の発信源となった、経済産業省の

「次亜塩素酸水」の空間噴霧について(ファクトシート)を検証していきたいと思います。

ファクトシートには黄色いアンダーラインで強調された箇所があります。その部分をいくつかピックアップしてみます。

 

消毒剤を人体に噴霧することは、いかなる状況であっても推奨されない

WHOの見解

 

ファクトシートにはWHOの見解として”消毒剤の噴霧は、目、呼吸器または皮膚への刺激、及びそれに伴う健康への影響を引き起こすリスクをもたらす可能性がある。ホルムアルデヒド、塩素系薬剤、又は第4級アンモニウム化合物など、特定の化学物質の
噴霧や霧化は、それが実施された施設の労働者の健康に悪影響を及ぼすため、推奨されていない”
———ファクトシート引用文献より————–このように書かれています。私も、殺菌力はあるけど人体に有害な消毒剤を噴霧することは絶対にお勧めしません。次亜塩素酸ナトリウム(塩素系薬剤) ←これは絶対に噴霧したらアカン!ということです。

例えばご家庭で使う風呂のカビ取り剤(次亜塩素酸ナトリウム)には、

「ゴーグルをしてゴム手袋着用の上換気に注意!」と書かれていいます。

WHOの見解にも書かれているように、塩素系薬剤(塩素系漂白剤など)は

噴霧や吸引は絶対に避ける必要があります。とても危険です!

ここで注意していただきたいのは、

「次亜塩素酸水」アクアリブ

「次亜塩素酸ナトリウム」 (塩素系漂白剤) は

名前はよく似ていますが、 全く違う ということです。

ニュース記事やコラムでは、これが混同されて書かれてしまっているものも散見されます。

次亜塩素酸ナトリウム (塩素系漂白剤) は絶対に噴霧器には入れないで下さい!

さて、混同しないようご注意していただき、ファクトシートに戻ります。

WHOの見解には

「次亜塩素酸ナトリウム」 の使用注意が書かれています。

経産省のファクトシートは

「次亜塩素酸水」 の安全性を説明するためでしたね?

混同して捉えてはいけないので注意していただきたいのに、

「次亜塩素酸水」の検証に「次亜塩素酸ナトリウムへ」の見解が引用され

ちょっとややこしくなってしまいました。。。

消毒剤噴霧は、空気や表面の除染のためには不十分な方
法であり、一般衛生管理には推奨されない

米国疾病予防管理センター(CDC)の見解

 

CDC見解としてファクトシートに示されたリンク先を見てみましょう。添付されたリンク先の「Guideline for Disinfection and Sterilization in Healthcare Facilities (2008)」は、医療現場における消毒を主目的とした内容になっています。———————————————–

空間噴霧に関するCDCガイドラインが言及しているのは、
化学物質(ホルムアルデヒド、フェノール系薬剤、または第4級アンモニウム化合物など)による、環境表面の汚染除去または病室の空気の消毒方法についてです。

空間噴霧に関するガイドラインは1970年代の研究に基づいており、オゾンミスト、気化した過酸化水素などを含む、部屋の除染のための新しいテクノロジーには適用されません。

———————————————–

上記のような記載があり、空間除菌に関しては、2009年12月にアップデートされ

ノロウイルスの環境汚染を減らすために、空間噴霧、UV照射、オゾンミストの有効性と信頼性は、CDCでもまだ未検証の項目とされていました。

つまり、

経産省のファクトシートがCDC見解として参照しているのは、

『1970年代の研究に基づいた内容で、化学物質(ホルムアルデヒド、フェノール系薬剤、または第4級アンモニウム化合物など)の噴霧を対象としたもの。』

『新技術については未検証で再検討中。』——–ということになるようです。

ここまで検証して参りましたが、WHOやCDCといった世界的権威であっても、次亜塩素酸水に関して言及するには至っていないようです。

「次亜塩素酸水」の空間噴霧についてという表題のファクトシートに
経済産業省は何故上記の見解を引用したのでしょうか?
意図があるなら知りたいと思い問い合わせをしています。

空間噴霧は控えて!という記事が必ず参照元として記載し、記事の発生元となった(と思われる)経済産業省 製品評価技術基盤機構(NITE)のファクトシート。サイト更新がありましたので付け加えておきます。
※2020年6月4日に経済産業省 製品評価技術基盤機構(NITE)のサイトアップデートがあり、

「次亜塩素酸水」の噴霧での利用は安全面から控えるよう弊機構が公表したとする報道が一部にありますが、噴霧利用の是非について何らかの見解を示した事実はございません。

と次亜塩素酸水の使用・噴霧を禁止するものではないと情報が公開されました。

経済産業省 製品評価技術基盤機構(NITE)「次亜塩素酸水」に関する Q&Aについて





「次亜塩素酸水溶液」アクアリブの各種細菌、ウイルスに対する実証試験をまとめています。

 

「次亜塩素酸水溶液」のアクアリブは肌と同じ弱酸性。
「次亜塩素酸(塩素系漂白剤/次亜塩素酸ナトリウム)」と名前は似ているけど、性質は全く違います。
強アルカリ性の次亜塩素酸を肌に付けたり、空間噴霧することは危険です!

 


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。