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がん細胞はブドウ糖で生きる(糖に注意5)


スタバを始め、多くのカフェやファストフード店で出される飲み物には
かなりの量の糖分が含まれているという記事を書きました。

そして、糖分の摂取量と死亡者数の相関関係なども
だんだんと明らかになりつつある昨今、
イギリスでは「砂糖税」の導入が決まりました。

糖分はなくてはならない物ですが
砂糖として積極的に採り入れなくても、食べ物からちゃんと摂取ができます。

ご飯や芋類や麺類などの炭水化物は、糖質と食物繊維でできています。
ご飯や芋やうどんやラーメンやパスタを食べれば
「間接糖」と言われる糖分が体内に取り込まれる訳ですね。

ですから、余分な糖分は極力摂取をしないにこしたことはないのです。

皆さんは、「PET検査」というガンの検査法をご存知ですか?

「PET検査」とは「陽電子放射断層撮影」という意味で、
ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略です。

どんなふうに検査をするかと言うと、ブドウ糖に近い成分を体内に入れて
しばらくしてから全身をPETで撮影します。

早期発見のために、がん細胞に目印をつけるのが
PET検査の目的であり、特徴と言えます。

実は、がん細胞は正常細胞の3~8倍のブドウ糖を取り込むという性質があり、
その性質を利用し、ブドウ糖成分が体内のどこに集中しているかを見ることによって
がん細胞を検出する検査なのです。

がん細胞は、異常なスピードで増殖していきます。
当然急速な増殖のための膨大なエネルギーが必要です。

正常細胞は、脂肪をエネルギー原として使うことができます。

ところが、がん細胞はブドウ糖しかエネルギー原にすることができません。

がん細胞は糖がなければ生きてはいけないのです。
ということは、ガンのエネルギー原である糖を断てば
がん細胞は自ずと死滅するということです。

砂糖は脳内麻薬ともいわれるほど、依存症を引き起こす物質です。
食べれば食べるほどもっと欲しくなるものなのです。

確かに、甘いクリームの乗ったケーキや
チョコレートは魅惑的ですね。

私はグルテンフリーを始めてから、小麦粉で作ったスポンジケーキは避けるようになりましたが。
しかし、その代わりにアイスクリームやチョコレートなど、
小麦粉が使われていないスイーツを食べてしまいます。

アイスクリームもチョコレートも、糖分だけでなく
脂質までたっぷり摂取できてしまうって分かっているのに、、、、

砂糖は、カフェで飲むラテの中ににだけ潜んでいるのではありません。

色とりどりのフルーツで飾り付けられたケーキや、
おまんじゅうや羊羹などの和菓子、
クッキーやキャンディーの中にも隠れています。

ただ、こういった甘いものは、一度たべつけなくなると
あまり欲しいという気持ちが湧かなくなります。

やはり糖分には依存性があるんだなぁと感じます。

甘いものの罠にはまらないよう
心して糖と付き合って生きたいものですね。

ガンになりたくない人や
ガンを発症した予後の人、ガンの治療中の人などは
特に食生活に留意する必要がありますね。

その中でも特に「糖」は、がん細胞の生存と密接に関わっているということを
しっかりと認識しておく必要がありそうです。


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。