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【第三回】食物アレルギーと下痢


こんにちは。ルシアンの動物看護師の金丸です。

今回のテーマは食物アレルギーと下痢の関係についてです。
かな~りややこしい分野なので、なるべく分かりやすく説明できるように頑張ります。

そもそも「食物アレルギー」とはなんでしょう??

食物アレルギーってなに?

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調べてみると「食べ物によって引き起こされる免疫機序を介して生体に不利益な症状が現れること」とあります。

免疫機序だの生体に不利益だの、ワケがわからないので噛み砕くと
体には悪いものが入ってくるとどうにかして退治しようとする働きがあります。

この働きを「免疫」といいます。
食べ物を食べたときにこの働きが起こると食物アレルギーですよ、ということです。

ですので、よく聞く牛乳を飲むと下痢になってしまうというのは、
食物アレルギーには含まれません。

「えぇー!!どうして違うの?」と思った方は「【第二回】寄生虫と下痢の関連性」をお読みください。

食物アレルギーの検査方法とは?

どんな方法でわかる

どうやって自分に食物アレルギーがあるのか確かめるのでしょうか?
体に異物が侵入するとその刺激で免疫グロブリン(抗体)が作られます。
この免疫グロブリンの種類は5種類あり、それぞれ働く場所が違います。

5種類のうちの1種類【IgE抗体】が食物アレルギーと関係しているといわれています。
なので食物アレルギーの検査は血液を採って、どの食品にこのIgE抗体が作られているかを検査します。

小麦にじゃがいも、お米に卵、牛肉鶏肉などなど・・・
いろいろな食べ物が検査に引っかかってしまい、
「いったい何を食べればいいの?」という状態になってしまうことがあります。

アレルギー検査の精度

食べるものがない

実はこの検査、精度自体はあまり高くなく、アレルギーがないのにアレルギーがあると出でしまう「疑陽性」という結果が出てしまうことがあります。

特にお腹の調子が悪かったり、ストレスがかかっていると、疑陽性が出る可能性が高くなります。ではどうしたら、本当に食物アレルギーがあるかわかるのでしょうか?

食物アレルギーの見分け方

どうしたらいい

一番精度が高いと言われているのが、アレルギーがあると診断が出た食べ物を少量食べる方法です。この時に農薬やホルモン剤などの化学物質が含まれていると、そちらに反応してしまうことがあるため、無農薬やオーガニック認証などがとれている食べ物で試してみてください。

少量食べても「下痢・嘔吐・皮膚のかゆみ・呼吸が荒くなる・目や口など皮膚が薄いところが腫れる・発疹」がでなければその食べ物に対してアレルギーを持っていない可能性が高くなります。

食物アレルギーと下痢の関係

さて、いよいよ食物アレルギーと下痢の関係です。

食物アレルギーの下痢にはTh2(ティーエイチツー)細胞が関係しています。
このTh2(ティーエイチツー)細胞はなにかというと、
白血球をものすご~く細かく分けたときにでてくるリンパ球です。

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このTh1(ティーエイチワン)細胞とTh2(ティーエイチツー)細胞のバランスによって、免疫は保たれています。しかし、そのバランスが崩れてTh2(ティーエイチツー)細胞が多い状態になると、アレルギーを発祥しやすくなってしまいます。
16この状態になるとアレルギー発症の準備段階です。
アレルギーの原因物質が体に入ってくれば、いつでも発症できる状態になっています。

18※このマスト細胞は血管があるところにはどこにでも存在する細胞です。
特に皮膚の下や腸粘膜、鼻粘膜、眼球結膜など。

マスト細胞からヒスタミンがでると消化管の筋肉が活発に動きます。
つまり蠕動(ぜんどう)運動が活発になります。そのため下痢を引き起こしてしまいます。
蠕動(ぜんどう)運動ってなに?というひとは「【第一回】下痢の原因について」をお読みください。

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マスト細胞はヒスタミンだけでなくロイコトリエンという物質も出します。
これが粘膜を腫らしたり、鼻づまりを起こしたりします。

ですので、食物アレルギーは下痢だけでなく、皮膚の痒みや嘔吐なども一緒に引き起こすことが多いのです。

何日も下痢が続き、皮膚を痒がったり目などが腫れているという場合は、食物アレルギーの可能性も考えてみましょう。

勉強会でスタッフから出た質問

【第一回】下痢の原因について
【第二回】寄生虫と下痢について
【第三回】食物アレルギーと下痢について

それぞれ解説していきました。
発表していく中でスタッフにいろいろと質問を受けました。

アレルギーの人はずっとTh2(ティーエイチツー)細胞が多いままなの?

どっちが優勢

Th1(ティーエイチワン)細胞とTh2(ティーエイチツー)細胞は、どちらかが増えるとどちらかが減るという関係にあり、ちょうどいいバランスを保たれています。

それぞれ、

Th1(ティーエイチワン)細胞→ウィルス・細菌・ガン細胞などと戦う
Th2(ティーエイチツー)細胞→ダニ・カビ・花粉・食物などの異物と戦う

という働きがあります。

Th1(ティーエイチワン)細胞が増えすぎると、免疫が過剰に働きすぎて、自分の体を攻撃してしまうという病気になりやすくなり、Th2(ティーエイチツー)細胞が増えすぎると、アレルギーが引き起こされやすくなってしまいます。

お互いちょうどいいバライスを保つことが大切ですね。

しかし、腸内細菌のバランスが崩れたり、ストレスがたまっていたりするとTh2(ティーエイチツー)細胞が過剰に増えてしまう傾向にあります。薬で調整できればいいのですが、今のところ薬での調整は不可能のようです。

お腹の調子が悪いとアレルギーが出やすいの?

お腹

先ほど腸内細菌のバランスが崩れたり、ストレスがたまっていたりするとTh2(ティーエイチツー)細胞が過剰に増えてしまう傾向にありますと説明しました。

腸内環境は「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」のバランスで保たれています。善玉菌が多い状況だとTh1(ティーエイチワン)細胞とTh2(ティーエイチツー)細胞のバランスが良い状態で保たれています。

しかし、悪玉菌が増えてくると、Th2(ティーエイチツー)細胞が優勢に働きます。
その結果、アレルギーがおきやすくなり、下痢も引き起こされてしまいます。

改善策は?

ハーブ

善玉菌には、Th1(ティーエイチワン)細胞を優位にして免疫バランスを整える働きがあるといわれています。お薬での調整はできないので、食べ物によって善玉菌が働きやすい腸内環境にしてあげることが大切です。

ハーブは腸内のバランスを整え、善玉菌を働きやすい状態にしてくれます。お腹が弱い子のために6種類のハーブをブレンドした「ピュア物語 お腸美人」がお勧めです。
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お薬のように即効性はありませんが、毎日続けると少しずつ体質を改善していきます。

ストレスがかかっているとアレルギーが出やすいの?

ストレス

免疫の細胞を作り出してくれる場所に「胸腺」があります。
この胸腺は成長とともにどんどん萎縮していってしまう不思議な臓器です。
だから年齢が高くなると免疫力が落ちてきちゃうんですね。

さて、体を守るのに欠かせない胸腺ですが、ストレスステロイドホルモンなどに弱い面も持っています。ストレスが軽い場合には、胸腺は萎縮しても元にもどる力がありますが、ストレスが長く続くと萎縮したままになって免疫力が低下してしまいます。

胸腺がうまく免疫を作れない場合は、腸管などで免疫細胞を作ってくれますが、お腹の調子が悪いとうまく免疫細胞を作ることができません。
ストレスの原因を取り除くとこも大切ですが、同時に腸の状態を整えることも大切ですね。

改善策は?

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青魚のサプリメント「ラメール」がお勧めです。青魚にはDHAやEPAが豊富に含まれています。このDHAやEPAには免疫力を正常に保つ働きがあるといわれています。お魚の香ばしい匂いがするので食いむらがある子にもお勧めです。
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三回に渡って下痢の原因について解説していきました。
一口に下痢といっても色々な条件が絡んで起きているものですね。

飼っているわんちゃん・猫ちゃんが下痢をしてしまったときに、参考にしていただけたら嬉しいです。


  • 倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業 / 日本動物看護協会 認定動物看護師 / 皆様の大切な家族が元気に過ごせるように、心を込めてサポートいたします。お気軽にご相談ください。趣味はガーデニングとアロマセラピー。好物はチーズケーキとかりんとうです。

【第二回】寄生虫と下痢の関連性


こんにちは。動物看護師の金丸です。
第一回目は【下痢の原因】について解説していきました。

まだ記事を読んでないよ~という人はコチラ
第二回目は「寄生虫と下痢の関連性」についてご説明します。

「寄生虫なんて簡単に感染しないでしょ!」と思うかもしれませんが、
意外とわんちゃん・猫ちゃんの身近に潜んでいます。

下痢の分類

分類してみた

一口に下痢と言っても発生するしくみはそれぞれ違います。
この仕組みを理解していると、何で下痢をしているのかわかりやすいです。

大きくわけると

通過時間による下痢
浸透圧性の下痢
分泌性の下痢
浸出性の下痢

に分類されます。

通過時間による下痢は?

食べたものは蠕動(ぜんどう)運動によってゆっくりと腸を移動していきます。
蠕動(ぜんどう)運動が活発になりすぎると早く食べ物が通過してしまい、便が緩くなります。
食物アレルギーはこの仕組みで下痢になりますね(詳しい解説は次回へ)

蠕動運動

蠕動(ぜんどう)運動ってなんだっけ?という人は【第一回】下痢の原因についてをお読みください。

浸透圧性の下痢とは?

腸内と腸外は細胞膜を通って水分が行き来します。腸内と腸外は同じ浸透圧が保たれていますが、マグネシウムを多く含む薬剤(便秘薬など)消化できない糖(キシリトールや乳糖など)が腸内にあると、腸内に水分を多く引き込んでしまい下痢になってしまいます。
<マグネシウムを多く含む薬剤の場合>

腸管内にマグネシウムが多いと同じ浸透圧にさせようと水分を多く腸内にひきこむ

腸内に水分が多い状態になり下痢になる

牛乳をわんちゃんや猫ちゃんに与えるとダメだよ~というのは、乳糖が分解できず、
下痢になってしまうからなんですね。
同じようによく歯磨きガムにはいっているキシリトールも下痢の原因になってしまいますので、ペット用の歯磨きガムを買うときはパッケージを必ず確認しましょう。
(たま~に配合されているおやつを見かけます)

分泌性の下痢とは?

寄生虫感染で起こる下痢は分泌性の下痢になります。
細菌の毒素や寄生虫感染、ウィルスが原因で水分の吸収を阻害するため、
腸管内に水分が多い状態になってしまい、下痢をします。

また、うまく栄養も吸収できないため、痩せてきてしまいます。

腸に寄生虫がいると水分の吸収を阻害、水分が多くなり下痢に

浸出性の下痢とは?

腸の炎症が原因で腸の透過性が高くなり、腸管の中に水分が多い状態になります。
炎症によって吸収能力も落ちているので、水分を腸外に排出することもできなくなり、
下痢をしてしまいます。

寄生虫を追い出そう!!

追い出さねば

ずっと寄生虫に居座られて、下痢をしていたら体は持ちません。
なので、体は免疫を働かせてどうにか寄生虫を追い出そうとします。

ところが・・・

この免疫が過剰に反応しすぎると炎症が引き起こされて、ずっと下痢が続いたり、お腹の調子が崩れやすいという状態になってしまうことがあります。寄生虫感染によって、分泌性の下痢だけでなく浸出性の下痢も引き起こされてしまいました。

下痢がずっと続くと組織や粘膜が損傷し、炎症がさらに酷くなったり、悪いものを吸収しないという能力がどんどん落ちてきてしまいます。

また、一度寄生虫に感染した子は他の微生物が悪さをする環境になりやすいというデータもあります。

このように複数の要因が絡んで下痢を引き起こしている場合があるため、「下痢をしてしまったからすぐに下痢止めを飲ませなくちゃ」ではなく、なにが原因で下痢になっているのかを探っていく必要があります。

寄生虫は駆虫薬でないと退治できません。「寄生虫が原因かも!!」と思ったら、動物病院で検査をして、駆虫薬をもらいましょう。

意外なところに潜む寄生虫

「でもめったに寄生虫なんて感染しないよね」と思っている

そこのあなた

寄生虫は意外と身近に潜んでいます。

こんなデータを見つけました。
【約4割の犬が寄生虫感染の経験アリ。その半数超がマダニに感染!】

このデータによると約4割のわんちゃんが寄生虫感染の経験があるとでています。
また、その多くが散歩中どこで感染したのかわからないと回答がありました。

回虫や条虫、ジアルジアなどは感染したわんちゃん、猫ちゃんの便にまぎれています。
草むらの匂いを嗅いでいると思っていたら、他のわんちゃんの便を匂っていたなんてこともあります。

特にこのジアルジア、水の中でも生きていけるので、

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なんてことも考えられます。

「でもうちは猫だから安心」と思っている

そこのあなた

寄生虫の中には、蛇やネズミ、カエルを介して猫ちゃんに感染するものもいます。
特にノラ出身の猫ちゃんであれば、ネズミやカエルなどを食べて感染することが考えられますし、ちょっと外に出たときにカエルなどと遊んで感染してしまうこともあります。

毎年駆虫薬を飲ませたほうがいいの?

駆虫薬といってもやっぱり薬です。副作用もありますし解毒にも時間がかかります。下痢をしたからすぐに駆虫薬を飲むのではなく、1度動物病院に行って検査をして、感染しているのであれば飲むようにしましょう。

今回は下痢の分類と、寄生虫感染と下痢の関係についてお話しました。
仕組みがわかっていると、動物病院で説明されたときもわかりやすいと思います。
ぜひ参考にしてくださいね。

次回は「食物アレルギーと下痢の関係性」「勉強会でスタッフから出た疑問」を解説していきます。


  • 倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業 / 日本動物看護協会 認定動物看護師 / 皆様の大切な家族が元気に過ごせるように、心を込めてサポートいたします。お気軽にご相談ください。趣味はガーデニングとアロマセラピー。好物はチーズケーキとかりんとうです。

【第一回】下痢の原因について


こんにちは。ルシアンの動物看護師の金丸です。

最近ルシアンにお問い合わせ頂く内容で一番多いのが
「下痢」についてのお問い合わせです。

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とよく聞かれるのですが、原因はなかなか特定できません。

ペットのプロなのにどうしてわからないの?と思うかも知れませんが、実はこの「下痢」とっても獣医師さん、動物看護師さん泣かせなんです。

それと言うのも「下痢」と聞いて考えられる原因は

●食事の時間が変わった
●腸内環境が乱れている
●運動をしていた
●ストレス
●寄生虫感染
●食べ物を変えた
●食物アレルギー
●免疫系の病気
●腐ったものや痛んだものを食べてしまった
●異物を食べてしまった
●気温差
●その他の疾患

少し考えただけでもこんなに出てきます。

「下痢」と「多飲多尿」と「嘔吐」はどの病気の症状にも当てはまるといわれるほど、頻繁に見られる症状です。

食事の時間を変えただけでもお腹が弱い子は便が緩くなってしまいますし、寄生虫に感染している場合や、免疫系の病気にかかっても、便が緩くなります。

そのため、下痢の原因を特定するには、飼い主様の話を聞きながら疑わしい原因を1つずつ、つぶしていくという方法になります。
では、そもそもどういう仕組みで下痢になるのでしょうか。

下痢の仕組みは?

(1)蠕動(ぜんどう)運動が活発になったとき

蠕動(ぜんどう)運動とは消化管が伸び縮みしながら、食べ物を直腸まで移動させる役割のことです。

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ゆっくりと移動しながら食べ物から栄養を取り、水分を再吸収して直腸へと運んでいくのですが、この蠕動(ぜんどう)運動が活発になりすぎると早く食べ物が通過してしまい、便が緩くなります。

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(2)水分の再吸収がうまくいっていないとき

便にはもともと多くの水分が含まれています。
大腸に便が到達すると、水分を再吸収して適度な堅さにします。
何らかの理由で再吸収がうまくいっていない場合、便に水分が多く残り便が緩くなります。

蠕動3
運動したときや食べ物を食べた直後には蠕動(ぜんどう)運動が活発になるため、便が緩くなっても問題ありません。また食事の時間が変わった、食べ物を変えただけでも下痢になってしまう場合があるため、下痢をしてもわんちゃん・猫ちゃんが元気で、5日以上下痢が続かなければ、様子を見守っていて大丈夫です。

5日以上たっても下痢が続く場合には、寄生虫、その他の疾患なども原因であることも考えて、
動物病院で検査をしましょう。

 

こんな仕草していませんか?

また、わんちゃんや猫ちゃんが「うーんうーん」と力を入れて便をしているのに、なかなか便がでてこない・・・

この仕草は「しぶり」といいます。

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便が直腸にくると「便がしたい」という反応が脳に伝わります。
しぶりは直腸に便がないのに便がしたいという反応がおきてしまうことをいいます。

便がないのに便をしようとするので、ずっと便をする体制で、力を入れているけどなにも出で来ないということになってしまいます。
ではなぜ「便がないのに便がしたい」という反応が起きてしまうのでしょうか?
原因のひとつに「前立腺肥大」があげられます。

前立腺はこの位置になります。

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前立腺は直腸のすぐ側にあるため、ここが肥大してしまうと、直腸に刺激がおき、便がしたいという反応が出でしまいます。

前立腺肥大は去勢をしていない子で特に年齢が高くなった男の子に見られます。
肥大しても症状として現れず、日常生活にまったく支障が無い場合もあります。

ただし、膀胱が近くにあるため前立腺から細菌が移ってしまい、膀胱炎になることもあります。おしっこをすると痛がったり、腹部を触られると嫌がる場合は注意してください。

必ずしも前立腺肥大だけが原因ではありませんが、しぶりが見られたら可能性の一つとして考えてみましょう。

第一回目の「下痢の原因」はここまでです。
第二回目は「寄生虫と下痢の関連性」についてご説明します。


  • 倉敷芸術科学大学 生命動物科学科卒業 / 日本動物看護協会 認定動物看護師 / 皆様の大切な家族が元気に過ごせるように、心を込めてサポートいたします。お気軽にご相談ください。趣味はガーデニングとアロマセラピー。好物はチーズケーキとかりんとうです。