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インフルエンザ脳症 過去5年で最多


インフルエンザ脳症を発症する患者が
今季は、過去5年で最多となっているという記事を目にして
娘が脳症で救急搬送された時のことが思い出され、
記事に書いておこうと思い筆を取りました。
小さいお子さんを持つ方の参考になればと思います。

まず、毎日新聞2016年3月20日の記事を一部転載してみます。

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インフルエンザの感染に伴い、けいれんや意識障害などが起きる
「インフルエンザ脳症」を発症した患者数が今季は161人と、
過去5年間で最も多くなっていることが、国立感染症研究所の調べで分かった。
(このうち15歳未満が全体の86%にあたる138人)
乳幼児の感染は死に至ることもあり、注意を呼びかけている。

インフルエンザ脳症は、急な高熱の後、突然けいれんが続いたり、
意味不明の言動や意識障害を起こす症状。
体内のウイルスへの免疫反応が激しすぎて発症するとみられている。
症状が重い場合、運動まひなどの後遺症が残り、寝たきりになってしまうこともある。
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インフルエンザ脳症は、
1)インフルエンザの感染に伴い発症すること、
2)体の免疫反応が激しすぎて発症するとみられること。

という点を踏まえて、お話しを進めたいと思います。

まず1)ですが、もちろんインフルエンザに感染しないのが一番です。

予防に勝る対策はありませんので、
特に小さなお子さんには、”手洗いとうがい”の習慣を身につけさせるのが得策だと言えますね。

集団生活をする学校や幼稚園で感染してしまうのは致し方ないところですが、
少なくとも帰宅した時には手洗いとうがいをしようね!と
”決して無理強いではない”声かけが必要ではないかと思います。

実際に、手指洗浄にアクアリブのスプレーを採用してくださっている幼稚園では
園児のインフルエンザや風邪への罹患率が下がったと喜んでいただいています。
子供達が遊び感覚で競ってスプレーを続けた結果です。

そして2)ですが、日頃元気な免疫力の強い子が
急変する可能性を秘めているので注意が必要になりますね。

うちの娘の場合が、
まさに「日頃病気一つしたことがない」「自己免疫力の強い子」でした。
なので、インフルエンザといえども自己免疫力で何とかなるだろうと高を括ってもいたし、
免疫力はプラスにだけに働くものという誤った認識もありました。

当時、娘は小学校2年生。
1月生まれなので、ちょうど7歳になったばかりの頃です。

急な発熱で小児科を受診した時は、まだインフルエンザ反応が出ませんでした。
しかし、40度近い熱と周辺地域のインフルエンザ流行状況から考えると
まず間違いなくインフルエンザ感染だろうという判断で、タミフルが処方され、
帰宅して、夕食後と就寝前にタミフルを服用しています。
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熱はなかなか下がらず、深夜、痙攣とうわ言が始まりました。

水を飲ませたり、点滴の代わりにとブドウ糖液を飲ませたりして様子をみているうち、
こちらの呼びかけに正常に反応できなくなり、
コレは明らかにおかしいぞ、ということで救急車を呼びます。
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救急搬送される間は、呼んでも返事がない
完全に意識不明の状態に陥りました。

深夜に救急搬送され、朝の5時まで、
病院の処置室のそばの長椅子で待ち続けた時間の何と長かったこと。

早朝、「痛いよー!」と声をあげたのが聞こえて
あ〜、まだ生きていてくれた!と安堵した記憶があります。
医師が髄膜炎の検査で、髄液を採取するため
背中に注射針を刺した時だったそうです。

娘はその後驚異的な回復を見せ
幸いにも事なきを得ました。
入院中は、インフルエンザなので個室に隔離されたため、
同じ部屋に友達がいなくて退屈だと文句を言い、ベッドに寝かせておくのに苦労したほどです。

退院後、MRIまで勧められ、他にも数々の検査もしましたが、
これがインフルエンザ脳症だったのか
熱性せんもうだったのか、あるいはタミフルの副作用によるものなのか
結局はっきりとした結論は出ませんでした。

「多分脳症だったんでしょうねぇ、、、」というのが結論といえば結論でしょうか。

医師にとっても
脳症か熱性せんもうかとの判断は難しいのだと思います。

お伝えしたい反省点といえば、
文明の利器を活用するべきという点でしょうか。

私は対症療法のための合成薬が嫌いすぎて
解熱剤も使いたくない、熱を下げるのに氷も使わないという
変なこだわりがありました。

インフルエンザになっても、豆腐ペーストの湿布を作って
自然に解熱させるという方法を取っていましたし、
もちろん解熱剤も使わずに、熱が出るのはプラスの出来事と捉えていました。

病院も嫌いなので、できればお世話になりたくもありませんでした。

普通の風邪でなく、インフルエンザに感染した場合、
高熱が続いているのであれば解熱剤も活用すべきだと思います。
もちろん氷やアイスノンなどの冷却材も適宜使用して下さい。

実は私は救急車を呼ぶのさえためらっていました。
今となっては、尋常でない事態が発生したら
手遅れにならないうちに専門家へのヘルプの求めを出すべきだと感じます。

アメリカでは、風邪で病院に行く人はほとんどいません。
というのも、ドクターに会うのは必ず予約が必要なので
日本のように、「今日は調子悪いから病院寄って行こう」というのは基本的にできません。
大抵は薬局に行って、薬剤師に相談して自分の症状に合った薬を買い求めて
後はおとなしく寝てるというスタンスです。
どうしても重症の時は、アポイント取って診てもらいますが
時によっては薬局で売ってる○○という市販薬買って飲みなさいと言われたりするそうで、
何のために受診したんだか、、、ということになります。
救急車も有料です。

医療制度が根本的に日本と違うので面食らい、
日本の医療制度のありがたさを痛感します。

日本にいるのなら、上手な医療機関の使い方も身につけておくべきだし
最大限に恩恵を利用するべきだと感じます。

私のように、最初から
「病院=悪」「合成薬=悪」「対症療法=悪」
みたいに決めつけてかからずに
対症療法も自然療法も、バランス良く取り入れて下さい。

ふと、書いていて不安になってきました。
こんなに極端なのは、もしかしたら私だけで
この記事、何の参考にもならないかも?

結局、病院も薬も嫌いで、娘を死なせるところだった
愚かな私の反省文でしかなくなりつつありますね(汗)

小さいお子さんを持つお母さんは、いつも不安と隣り合わせだと思います。
初めての子育ての時は尚更ですね。

救急車を呼ばないまでも
夜間救急の相談窓口など、電話で意見が聞けるところを見つけておくといいですね。

さて、娘のその後ですが、
退院後に、念のため常備しておくように指示があった
「発熱したらすぐ飲ませる解熱剤」も使わぬまま
今では20歳にまで成長しました。
体に開いた傷を元通りに治癒させようという免疫力の働きで
せっかく開けたピアスの穴が、放っておくと1日で塞がるという
相変わらずの自己治癒力の高さを保って生きています。

それにしても、人や動物の体に備わった
「免疫力」という力の不思議さには驚くばかりです。

ただし、時には暴走して過剰に反応をしてしまったりすることを覚えておかないといけません。

さてさて、

『3月半ばとしては異例の多さが続いている。』
という注意喚起があったインフルエンザの流行にもお気を付けてお過ごし下さい。


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。

桜の季節


毎年この時期になると
お花見に行かなければ!!と思うのは
日本特有の感覚でしょう。

今日はカリフォルニアにはめずらしく小雨降る肌寒い朝を迎えました。

「花冷え」という美しい言葉を使いたい所ですが
こちらではすでに「花/桜」は散ってしまいました。

カリフォルニアの桜は2月に咲きます。
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2月だし、色も白っぽいし、本当にコレ桜かな?と
最初は思いました。
りんごの花?と思ってみたり。
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よく見てみると、ちゃんと五弁の花びらで、桜でした。

ここは、冬らしい冬がなく、
2月には最高気温が25度以上になる日がほとんどなので
寒い冬が終わりを告げつつある春先に、
桜が開花したことで敏感に季節を感じ取るといった風情はありません。

日本人の感性は、四季折々の季節感が作り出すものなんだと
つくずく感じる今日この頃です。

とはいえ、日本人の心を揺さぶり続けてきた桜が
今ちょうどアメリカの首都・ワシントンDCで咲き誇っています。
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1912年に東京市が友好の印として送った桜。
毎年、全米桜祭りが開催されているということです。

桜の美しさを愛でる心は万国共通のようですね。

ただし、アメリカでは公共の場での飲酒が禁じられているため、
お酒をいただきながらの日本流のお花見はできないのだとか。

ルシアンの事務所のある足利の桜も、負けず劣らず美しいです。

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古都・足利の、鑁阿寺五重塔をバックにした桜です。
なかなかのものでしょう?

みなさまお住まいの地域では、
どんなお花見が催されるのでしょうか?
儚い桜の季節、どうぞ存分にご堪能ください。


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。