空間噴霧 空気中塩素は限界域以下
経済産業省がファクトシートに引用した世界の権威の見解も、次亜塩素酸水の空間噴霧に直接言及して意見が述べられているものはありませんでした。結局、 「経済産業省もはっきり知らないから使わないで!」という結論になっているようで、なかなか不安から解放されないとお思いの方もいらっしゃるでしょう。いくら私が、「便利に20年も使っていて、空間噴霧で問題が起きた事は無い」と言っても、経験則に則った”おばあちゃんの知恵袋”的な意見だけでは、今ひとつ信頼できかねると言われてしまうかもしれません。そこで、北海道大学が一般にも広く公開している、学術論文、学会発表資料の中から次亜塩素酸に関する研究を拝見させていただきました。北海道大学で行われた「第12回衛生工学シンポジウム」で発表された 次亜塩素酸の空間噴霧に関する研究データをご覧いただきたいと思います。 介護施設における、微生物汚染に関連した施設内の感染対策と、冬期の室内低湿度傾向の改善を果たすことを目的に実施された次亜塩素酸水(HClO)を加湿水として用いた空間除菌実験の検証となります。 |
文責:May Kobayashi(※下記で使用している画像は、筆者が論文から空間除菌に関する内容を抜粋の上、注釈、文字の強調等を加えております。) |
まず、発表論文では次亜塩素酸水の有効性が示され、それを衛生工学分野で応用展開していくという目的が書かれています。すでに食品工業分野では活用され、歯科口腔学で活用されているは強電解酸性水よりも、微酸性次亜塩素酸水は利用価値が高いという評価がされている点にも注目して下さい。発表によると、乾燥する冬季の室内環境を整えることで介護施設の環境改善につながること、さらに、次亜塩素酸水の空間噴霧により、加湿と一緒に除菌を行うことで感染症の予防措置が可能になるという利点が示されています。
論文中で「気中塩素の存在を懸念する意見もあり」と書かれている通り、実際に次亜塩素酸水で空間除菌をされている方は、 菌やウイルスなどの有機物に触れることで水に戻っていくという次亜塩素酸水の特性がある事は分かっていても、証明できるデータが存在しなかったら不安は拭えません。 データは持っているけどページ上で開示はしていおらず、問い合わせに対してのみデータをお知らせするというスタンスは、言い訳をさせていただけるなら、薬機法の規制を配慮してということになりますが、私共の姿勢にも問題があったと反省しております。 経済産業省では、有人空間での空間噴霧に関して国際的な評価が出ていないと、WHOやCDCの見解を引用しています。 そこから「空間噴霧は控えて!」という記事が生まれ、 「空間に噴霧したって効果無いでしょ?」 という専門家の意見へと繋がっていった訳ですが、次亜塩素酸水は産業分野への応用としてその適性や効果が研究されています。 経済産業省や文部科学省が世界の権威を引用するのも分かりますが、今回のコロナ騒ぎでも分かったように、日本におけるコロナ対策は大きな特異性を示し、極めて本独特のものでした。 諸外国のデータや見解ばかり重視するより、日本の実情を鑑みても良いのではないでしょうか? 北海道大学という、日本の大学での研究成果がきちんと示されているのですから。
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「次亜塩素酸水溶液」アクアリブの各種細菌、ウイルスに対する実証試験をまとめています。 | |
「次亜塩素酸水溶液」のアクアリブは肌と同じ弱酸性。 「次亜塩素酸(塩素系漂白剤/次亜塩素酸ナトリウム)」と名前は似ているけど、性質は全く違います。 強アルカリ性の次亜塩素酸を肌に付けたり、空間噴霧することは危険です! |