“砂糖税”導入を決めたイギリス(糖に注意4)


子供の肥満防止策として、イギリスは砂糖税の導入を発表しました。

これは、糖分が入った飲料のメーカー及び輸入企業に課せられる税金で、
100ml当たり5g以上の糖分を含むものと
同じく100ml当たり8g以上の糖分を含む飲み物の2段階に分けた課税となるようです。

実施は2年後の2018年からで、
企業側が改善策などを講じる時間的猶予を持たせたということのようです。

しかし、ラテなどの牛乳を混ぜた飲み物やフルーツジュースは対象外となっています。

政府が対策を講じなければ、国民の健康が守れない所まで
糖分含有飲料によるオーバーウエイトや肥満、それに伴う健康問題が深刻化しているということです。

専門家は、20~30年のうちに
イギリスの約半数以上の男の子と、70%の女の子が過体重か肥満になるだろうと予測しています。

砂糖税は、北欧の国々(ノルウェー、フィンランド、アイスランド)が既に導入をしています。
(デンマークでは廃止)
フランス、メキシコも導入していて、2017年から南アフリカでも導入が開始されるそうです。

ここのところ「砂糖」の話題を取り上げてきましたが、(糖に注意
1/
糖に注意2/糖に注意3)
私たちが意識せずに摂取している大量の糖分は、
今や世界的な問題をなっているのです。

日本は対岸の火事を決め込んでいられるのでしょうか?

イギリスの砂糖税では、牛乳と混ぜた飲み物は対象外だそうですから
スタバのラテは課税対象にはならないでしょう。
でも、ラテにも砂糖が入っています(スタバのドリンクの砂糖の量)。

日本で売られているソフトドリンク。
500ccのペットボトルの飲料には、
コカコーラ 55g (ティースプーン14杯)
三ツ矢サイダー 50g (12杯)
ファンタオレンジ 60g (15杯)
カルピスウオーター 66g (17杯)

これだけの糖分が入っていることを思い出して下さい。

糖分は依存症を引き起こし、習慣化していく恐れがあります。
自分だけでなく、子供には飲ませたくない飲み物ですね。

甘い飲み物ばかりを飲んできた人が、急に糖分のないものを飲むと
最初は美味しいとは思えないと思います。

人の嗜好は、慣れると美味しく感じるものだから
慣れ親しんだ甘い飲み物が美味しいと思うに決まっています。

しかし、逆もあり得る訳で、
糖分のないものに慣れれば、もう砂糖入りドリンクは必要がなくなります。

甘くない飲み物が美味しいと感じられる環境作りをしたいものです。


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。