先日のブログで、スタバやマクドナルドやKFCなどで手軽に飲んでいるラテに
かなりの量の砂糖が含まれているという記事を書きました。
一応反省した私は、最近ラテを買いに行くのを控えています。
代わりに、スタバのコーヒー豆とフレンチプレスを買ってきて
砂糖抜きの自家製ラテへのシフトを試みております。
実は既に2015年の6月29日に
砂糖入り飲料とそれが原因とみられる死亡者数についての研究が
米医学誌「サーキュレーション(Circulation)」に掲載されました。
これは、アメリカのタフツ大学の
Dariush Mozaffarian氏を筆頭にした研究チームの研究で、
炭酸飲料などの糖入り甘味飲料を原因とする死者数は、
世界で年間最大18万4000人に上るそうです。
この研究は、1980年から2010年にかけて、51の国々で62の項目について
611.971人を対象に調査分析を行ったもので、
砂糖入り飲料とは、炭酸飲料(ソーダ類)、果汁飲料、スポーツドリンク、砂糖入りアイスティー、ホームメイドのフレスカスのような飲料で、8オンス当たり少なくとも50Kcalのカロリーを有すもの。
(100%果汁は除外する)
調査対象となった国のうちの人口の多い20ヶ国の中で、
砂糖入り飲料が原因となった死者の割合が
一番多いのがメキシコで100万人当たり405人、
第2位はアメリカで100万人当たり125人が死亡している計算となります。
20ヶ国のうち高い死亡率となった8カ国は、ラテンアメリカ及びカリビアンの諸国で、
フレスカスなどの甘味飲料が人気のためと考えられるそうです。
フレスカスというのは日本では馴染みがないと思いますが、
中南米の暖かい国々では、
トロピカルフルーツに砂糖を混ぜて
ホームメイドのジュースを作るのが盛んです。
ちょと横道に逸れますが、
私の通うESLのクラスは大多数がメキシカンで、
フレンドリーな彼らは、学校でたった一人の日本人の私に、
時々珍しいフルーツを持ってきてくれます。
フルーツというよりサボテン?みたいなものにスパイスかけて食べさせられたりもします。
この画像はグゥワバを持ってきてくれたメキシコ人の友達に
ジュースを作るように勧められて家で作ってみたものです。
ピンク色でとても可愛い飲み物となりました。
彼らは日常的に、フルーツあるいは野菜をジュースにして
砂糖を入れて甘くして飲んでいるのです。
最近アメリカでは、日本茶ブームで、
スタバがTEAVANAというティースタンドを始めています。
Gyokuroと書かれた値段のお高いお茶も置いてあるんですが
「せっかくの玉露になぜレモンや蜂蜜混ぜちゃった?」と
日本人の私は驚愕してしまいました。
緑茶本来の味を楽しむというよりは、いろんなフレーバーを足して
甘くして飲むのです。
フツーのスタバでも、緑茶レモネードとかあります。
そう、メキシカンもアメリカンも
甘い飲み物が好きなんです。
日本人は通常緑茶は砂糖無しで飲みますね。
紅茶やコーヒーはお好みで砂糖を加える場合もあるでしょうが、
ハーブティーもあまり砂糖を入れたりはしないと思います。
そういう砂糖無しでお茶を飲む習慣って、素晴らしいことなんだと痛感しています。
先ほどのタフツ大学の論文によると、
砂糖入り飲料が原因の死亡者は、日本の65歳以上では1%以下だが
メキシコの45歳以下のグループでは30%にのぼるそうです。
また、砂糖入り飲料の摂取に起因する慢性病は若年層に多く、
彼らがこの先もハイレベルの摂取を続ければ、
心臓病や糖尿病による死者は今より大幅に増えるだろうと
アシスタントプロフェッサーのGitanjali Singh氏は言っています。
アメリカに来て感じるのは、テレビのCMは糖尿病の薬の宣伝ばかりで、
この国の問題はオーバーウエイトと肥満とその先に待ち構える糖尿病だということです。
オバマケアで全員に医療をと今頃になって言っている国です。
医療費が高いこの国で、このまま糖尿病患者が増えていったらどうなるんでしょう?
日本の食習慣が、アメリカナイズされないことを祈りつつ、
食べ物が体を作ると、改めて痛感する今日この頃です。
そして、砂糖の入った飲料で、子供がキレやすくなったりするよ、って
ずいぶん前から書いていた方もいるんです。