動物を高速道路に放置する罪の重さ(カリフォルニアの交通ルールから)


カリフォルニアの運転免許を取ろうと、
ドライバーズハンドブックなるものを手に入れました。

ハンドブックには、基本的な交通規則や
飲酒運転に関する罰則規定などが載っています。

交通規則というのは基本的に、常識と良心で成り立っていると思うので
日本とアメリカで大きく違いはないでしょ〜、という認識でしたが
時々面白い記述に出くわします。

ハンドブックに記載の罰則規定について話していたら
「え〜、その罰金安すぎ〜!」と娘が叫んだ内容が今回の話題です。

どんな内容の記載かは後述するとして、まずはユニークな交通規則についてお話します。

カリフォルニアでは、ほとんどの交差点で赤信号でも右折ができます。
もちろん赤信号ですから優先権は対面交通道路にあるので、安全を確認した上で、ですが。
(車は日本と逆の右側通行なので、日本だと左折する感じです)

知らないで停止しているとクラクションを鳴らされます。
ただしこの標識がある所では、信号が青になるまで右折できません。
traffic-redlight

これは踏切のマーク(Railroad Crossing)
日本では踏切手前での一時停止と窓を開けての左右確認が義務付けられていますが
アメリカやカナダでは踏切で停止する必要はありません。
急に止まると逆に追突される危険があります。
traffic-RR

ワイルドライフが人間の居住地域近くに出没しますから、この類の標識は多いです。
traffic-deer私も、鹿を轢きそうになりました。鹿ならまだ可愛いです。
娘の学校は山の上に建っていてコヨーテやクマが出没します。
だから標識も鹿ではなく熊が描かれています。

では、本題の罰則規定ですが
ハンドブックの最後の最後の方の「追加の交通法と規則」というカテゴリーの中に
”決してしてはいけないこと”という項目があって
その中に
「高速道路に動物を遺棄したり放置してはいけない。
この規則に違反した場合、$1,000以下の罰金又は6ヶ月以下の拘置、
もしくはその両方が課せられる」

と記載されています。

多分細かな追記補足的な項目なので試験には出ないと思います。

娘の言い分は
「高速道路に犬や猫とか動物を置き去りにしたら、きっとその子は轢かれて死ぬでしょ。
 だから放置した人だって死ぬべきじゃん」
というものです。
1,000ドルで許されるものではないという主張です。
あなたはどう思われますか?

しかし、こんな記載があるってことは、それをやっちゃう人がいるってことなのかな?
日本の交通法規にこんな記載はあるのでしょうか?

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ちなみに、アメリカで免許を管理しているのは
DMV(Department of Motor Vehicles)と呼ばれるオフィスです。
車の国アメリカらしく今年で創設100年になるそうです。

移民の国アメリカですから、他国言語のハンドブックも用意されています。

英語の他にスペイン語、アラビア語、アリメニア語、中国語、韓国語、
Farsi語(イランなどの中東の言葉のようです)、
パンジャブ語、ヒンドゥー語(この二つはインド・パキスタン方面の言葉でしょうか)
ロシア語、タガログ語、ベトナム語がありました。
昔は日本語バージョンもあったらしいですが、なくなってしまったらしいです。


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。