グルテンフリーダイエット(3) 小麦粉の日本侵略


「グルテン」というのは、小麦やオオムギやライ麦に含まれるタンパク質のことだということが分かりました。

もともとはお米を主食として食べていたお米の国ジャパンに、
小麦粉は、一体いつから侵略を始めたのでしょうか?

第二次世界大戦後、欧米の文化が一気に日本へやってきて、
追いつけ追い越せの風潮で、日本は大躍進を遂げてきました。

アメリカの余剰小麦を「支援」としていただき、
「パン食」を前提とした学校給食が、1960年代から全国的に拡充されていきました。

今でこそ、給食にご飯が出されることもありますが、
1960年代〜70年代の給食は(地域差や自治体ごとの違いはあるでしょうが)、
私の記憶ではパンが基本で、
たまに(これも小麦粉で作られた)ソフト麺と呼ばれるうどんが配られました。

米と野菜より、畜産物(肉や乳製品)とパンを食べるようにと、政府が奨励したことも手伝い、
日本人の生活は、「ちゃぶ台でご飯と味噌汁」の生活から
「ダイニングテーブルで朝食にトースト」の生活に大きく変容していった訳です。
breakfast

生活のバックグラウンドも変化していきます。

1960年代は”食のインスタント元年”とも呼ばれるそうです。
インスタントラーメンや、インスタントコーヒー、
即席のカレールーなどが続々と登場してきます。

子供の頃からパン食に馴染んだ世代が人口の大半を占めるようになった昨今、
とうとう2011年の家計調査では、パンの代金が米の購入金額を上回ったそうです。

家族のそれぞれが、独自の時間帯で動きますから
バラバラにご飯を食べることが増え、手間のかかる和食は敬遠されていったのでしょう。

毎日あなたは何を食べていますか?

私は、朝はトーストにコーヒーという生活を長く続けていました。
朝食にご飯を食べることはほとんどなくなったある日、
朝食にパンを食べる女性のガンの罹患率が、朝食にご飯を食べる人の何倍も多い
という記事を目にしてショックを受けた覚えがあります。
どんな内容の記事だったのか、今となってはよく覚えていないのですが、
母がガンで亡くなった後のことで、かなり凹んだ覚えがあります。
それでも、朝のパン食を止めるには至りませんでした。

サンドウイッチやハンバーガーはとても手軽に口に放り込めて、忙しい時には重宝します。
うどんやラーメンも、どんぶり一杯で満腹感が得られ、
素早く食事を済ませたい現代人にはぴったりです。

グルテンフリーを始めてから、小麦粉で作られた物を避けるようになって
改めて小麦粉で作られた物の多さに驚きました。

私たちは毎日のように小麦粉を食べて生きているのだと。

次回は、グルテンフリーを始めて変化したことを書いていきたいと思います。

■グルテンフリーダイエット(1) ピザもラーメンもパンも食べない
■グルテンフリーダイエット(2) グルテンって何だ?
■グルテンフリーダイエット(3) 小麦粉の日本侵略
■グルテンフリーダイエット(4) グルテン不耐の症状
■グルテンフリーダイエット(5) 133人に1人
■グルテンフリーダイエット(6) 食べるものあるの?
■グルテンフリーダイエット(7) ジョコビッチの快進撃
■グルテンフリーダイエット(8) センシティブでないとダメなわんちゃん達


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。