前回のブログで、潜入先のペットシェルターの概要をご説明しました。
ペットシェルター訪問レポートVol-1
早速今回は保護された猫さんたちがいるエリアへ入ってみます。
猫エリアのドアを開けると、太陽が降り注ぐ明るい空間が広がり
広い廊下の両側にケージが設置されています。
ここのケージの中は
こんな成猫さんが多く待機しています。
すでに人に慣れて、連れて帰ることができる子達です。
それぞれのケージには、猫さんのバックグラウンドや性格や年齢、
去勢・避妊済みの表示がされたプレートがかかっています。
TAKE ME HOME ![僕をおうちへ連れて行って!]の文字も見えますね。
どの子も本当に人懐こいです。
ケージの脇にある白いドアを開けると子猫ゾーンがあります。
広いスペースにまだ小さいあどけない子猫たちが沢山いました。
きっと兄弟であろう5〜6頭同じ柄の子猫や、茶白、キジトラなど日本の猫とそっくり。
おうちに迎え入れる子を探しに来る訪問者も自由に入って子猫と触れ合うことができます。
この日は、若いカップルが猫さんを見に来ていました。
学生たちのボランティアは、子猫と遊んであげるのも仕事の一つ。
ここの子猫ゾーンは、外のスペースへとつながっていて
子猫たちは室内と外を自由に行き来しています。
外側から見るとこんな感じ。
太陽の光が降り注ぐ中でお昼寝をしたり
舞い落ちる落ち葉と戯れていたりもします。
ここのシェルターは「NO KILL」がポリシーで、
万一迎え入れる家庭が見つからない場合も、この子たちは一生ここで過ごすことができます。
そのポリシーのせいなのか、オープンな雰囲気の作りがそうさせるのか
保護施設特有の悲壮感などは微塵も感じません。
ボランティアで支えられているここの活動も
実際に動物たちの世話をすることだけがボランティアではなく、
例えば収穫した野菜や果物やナッツなどが持ち込まれ、販売されて資金となっていたり、
学校を訪問して、子供たちを相手に動物愛護のレクチャーを行う人がいたり、
地域の人たちが色々なアクションで関わっています。
こんな有機的なつながりが日本でも実現できないものでしょうか。
アメリカのやり方が全て正しい訳ではないと思います。
日本にはそぐわないものもあるでしょう。
でも、日本より歴史の浅いこの国は、
動物愛護に関しては日本より古くから取り組みがされている訳ですから
参考にして取り入れるところがあるのではないかと感じました。
続編では、奥の犬ゾーンを紹介したいと思います。