グルテンフリーダイエット(8) センシティブでないとダメなわんちゃん達


前回の記事で、テニスのナンバーワン王者のジョコビッチの強さの秘密が
彼の食事(グルテンフリーダイエット)にあったというのをご紹介しました。

本当に、食べ物で体も心も変わるのですね!

ヤラーのラインナップにある「センシティブ」ですが
これはヤラーがグルテンフリーに取り組み始めた初期に完成したフードです。

ヤラーが製造を開始した当時は、
「オーガニック」のペットフードなどどこにも存在すらしなかった時代です。
世界で最初のオーガニックフードを作った、先見の明のある先駆者といえます。

センシティブができた当時も、
グルテンフリーのペットフードなど注目すら浴びてはいませんでした。

10年ほど前になるでしょうか。
オランダからクールコンテナで運ばれてくるヤラーの
日本の港への入荷が遅れた事がありました。

いつ入荷するか、今船はどこまで来たかと
輸入元へ毎日電話をしていたのを記憶しています。

この時、私が輸入元の担当者にせっついて、
半分パニックになっていたのには理由があります。

この時私は「センシティブ」の入荷を一日千秋の思いで待っていました。

ルシアンは、
「自分たちが実際に使ってみて自信を持ってお勧めできるもの」
「安全性を確認して、自分でも自分のペットにも使って良いと思うもの」
だけを取り扱うという方針でやって参りました。
(なので取り扱い商品が極端に限られています・汗)

一時期、代表者がパピヨン、チワワ、プードルのブリーディングをしていたこともあり、
ブリーディングの基本となる親犬たちの健康を維持するための食事には
随分と悩み、試行錯誤をしてきています。

手作り食も試しましたし、
プレミアムフードと呼ばれる銘柄はほとんど全てを試したと思います。

しかし、いくらフードを変えても、消化器の調子は改善せず、
毎日のように誰かが下痢をするので、私は顕微鏡とにらめっこし続けていました。

皮膚のカイカイが治らない子もいたし、
耳の中が黒く汚れたり、口臭がひどかったり、涙やけなどのトラブルも多かったです。

そんな時期に出会ったのがオーガニック認証のヤラーでした。
早速使ってみると、皮膚のトラブルも消化器のトラブルもいつの間にか改善してしまい、
それからというもの、下痢の原因究明のための顕微鏡検査はお役ご免となってしまいました。

コレはいいじゃないかと、ブリーダーさん達にお勧めして回りましたが、
そんな値段の高いフードなんか使えるものかと一蹴されてしまいました。

実際に、大手フードメーカーのプレミアムフードの
「ブリーダーパック」というのは、信じられないほどのお値段で手に入ります。
(アイ○ス・ユ○ヌバ、サイエン○ダイエット、ソリッド○ールド、ロイヤル○ナン、ナチュ○ルチョイス、プロ○ランなど
有名ブリーダー推奨とか言っているプレミアムフード、沢山ありますよね。)

犬の健康に重点を置くのではなく、
収益性だけを追い求めたなら、ヤラーを選ぶブリーダーさんがいなくて当然ですね。

でも、意識の高い一部の飼い主さんは、とても関心を持って下さいました。

ヤラーをご紹介し始めて、多くの飼い主さんとご縁をいただきました。

色々なトラブルから抜け出したわんちゃん達の
ビフォー・アフターのお写真を見るにつけ
食べ物の大切さを益々痛感するようになり、
私の選択は間違っていなかったという確信にもつながりました。

ヤラーのフードは、全てオーガニックの原料で作られます。
農薬や抗生物質やホルモン剤の残留はありません。

なので、ほとんどの子がヤラーを食べることで体の中からキレイになって
体の外側に出てきていた症状が改善していきます。

でも、どうしても時々お腹を壊す、という子が稀に存在するのです。

なぜだろうと疑問に思っていましたが、グルテンアレルギーに思い至り
センシティブをお勧めすると、ぴたりと下痢をすることがなくなるのです。

数字に弱い私ですから、きちんと統計を取った訳でもないので
全くもって感覚でしかないのですが、
センシティブじゃないとダメな子は、
ゴールデンレトリーバー、ボーダーコリー、柴犬に多かった気がします。
もちろん個体差があるので、それ以外の犬種にもグルテンに不耐性を持つ子はいます。

10年ほど前の入荷が遅れたあの時、
センシティブじゃなくちゃダメなわんちゃん達に
一刻も早くセンシティブをお届けしなくちゃならなかったのです。

グルテンを消化できないわんちゃん達には
センシティブはどうしても代替え品のない必需品だったのです。

■グルテンフリーダイエット(1) ピザもラーメンもパンも食べない
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■グルテンフリーダイエット(7) ジョコビッチの快進撃
■グルテンフリーダイエット(8) センシティブでないとダメなわんちゃん達


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。