こんにちは。獣医師の小林です。
イギリスのBBCニュースによると
イギリスでは飼い犬へのマイクロチップ埋め込みが義務化されるるそうです。
イギリスでのマイクロチップの埋め込みには、
約3200円〜4800円の費用がかかるため
義務化となると飼い主からの反発が出てくるかもしれません。
この法令は4月6日から施行されるようですが、
違反した飼い主への罰則規定等の詳細は不明です。
今までイギリスでは、飼い犬に首輪と住所が書かれたタグを付けることが
既に法律で決められていました。
マイクロチップの埋め込み義務化は、これをもう一歩推し進めた形となります。
Dog’s Trustという愛護団体によると
イギリスでは年間9万頭の犬が保護され、
そのうち飼い主さんの元へ戻れたのは半数だそうです。
住所が書かれたタグを付けることが法律化されていたり、
今度はマイクロチップの埋め込みを義務化するイギリス。
動物愛護に対する行政の意識は日本より高いと言えるかもしれませんね。
もう一つ、同じイギリスで、マイクロチップに関するニュースがありました。
3月末の出来事ですが、
マイクロチップのおかげで飼い主の元に戻れた猫ちゃんが紹介されていました。
カップケーキという美味しそうな名前のこの猫ちゃん、
飼い主さんがDVDを段ボールに入れて発送した時に、
箱に入り込んでしまい、自宅のあるコーンウエルから
400キロも離れたウエスト-サセックスまで8日間の旅をする羽目になりました。
猫って、本当に段ボール好きですよね(笑)
ルシアンでも、発送の時に猫まで同梱しないよう気をつけないといけませんね。
飼い主さんは、まさか箱に入り込んだとは気づかぬまま、
カップケーキの行方を探していたと言います。
8日間も飲み食いせずに生き延びたことも奇跡ですが、
飼い主さんがマイクロチップの埋め込みをしていたため、
こちらも奇跡的に無事お家に帰ることができたそうです。
確かに、良く訓練されている犬でも、
家から出さずに室内飼いをしている猫でも、
病院に連れて行く時や、お散布の途中で何かに驚いたりして、
飼い主の元から逃げ出してしまった、なんてことはよくあります。
こんな時に、大切な家族がちゃんと家に戻れるよう
事前に対処しておくにこしたことはありません。
これからは、ペットに万一のことが起きた場合に備え、
マイクロチップは常識となってくるようですね。
ちなみに、北欧やフランス、オーストラリア、ニュージーランド、
シンガポール、台湾では義務化となっているようです。
日本では、現在環境省が推奨をしていますが義務化には至っていません。
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