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廃棄物は犬や猫に食べさせよう!と決めたのは誰?/ヤラーオーガニック物語-4


ペットフードの起源は廃棄食材だった!?

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犬や猫は、人間が食べられないものを食べさせておけば良いと、いつ誰が考えたのでしょうか?

 

そもそものペットフードの始まりは、150年ほど前のイギリスの港からと言われているようです。

長い船旅を終えた船乗りたちが、船上で食べていたクッキー。

それは固くてお世辞にも美味しいものではなかったらしく、余ったビスケットは上陸した時点で捨てられていたのだそうです。

そのクッキーを野良犬が食べにきたのを見た人が、製品化をして売り出したとか。

 

ペットフードの普及に伴い、安価で作るために穀物原料を主体に作られるようになり、現在のペットフードの原型が出来上がってきたようです。

 

原料の定義が決められたけど

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ペットフードが一般的になるにつれ、製造メーカーも増えました。

でも、人間の食用に適さないものを使うという慣習は受け継がれているようで、犬や猫は廃棄物処理施設の位置づけになってしまいました。

 

私が小さい頃、犬や猫は人間の食べた残り物をあてがわれていました。

 

栄養バランスとかタンパク質摂取量などは考えずに、残ったものを食べさせる。

これもある意味廃棄食材の利用と言えなくはないですが、

食べているもの自体は、少なくとも人間でも食べられるものでした。

 

 

ペットフード公正取引協議会のHPには

『ペットフードと食品との大きな違いは、食品は一定の食材を提供するのに対して、ペットフードは一定の栄養成分を提供することにあります。』

と記載されています。

 

昔は「食品」として残りご飯を食べていたペットは、

今は「栄養成分」を飼い主さんに買い与えられているというふうに変化したってことですね。

 

 

栄養成分が満たされていればそれで良しという取り決めの元に作られていく。

 

「食材」「食品」としてでなく、栄養成分のみ帳尻が合えばよくなったことで

犬や猫の食環境ははどう変化したのでしょう。

 

食べ物の「質」はどうでもよくなって、

タンパク質含有量や添加されたビタミンなどの数値が適正であれば

とりあえずペットフードとして認めようという認識ができたわけです。

 

その結果、原料はどんなものであっても、

安くて、数値的には栄養が満たされているフードが幅を利かせてきた。

 

 

 

多くのペットフードはこんなものでできている

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原料に使って良いものの定義はあります。

先ほどのペットフード公正取引協議会の記載をみると

 

「肉類」の原材料個別名は

牛(ビーフ)、豚(ポーク)、羊(マトン又はラム)、うさぎなどの畜肉及び獣肉、並びにその副生物および加工品。鶏(チキン)、七面鳥(ターキー)、うずらなどの鳥肉並びにその副生物および加工品
ミートミール、ミートボーンミール、チキンミール等の上記原料のレンダリング物 等

となっています。

ミートミール、ミートボーンミール、チキンミール=「肉骨粉」は原材料として認められています。

 

そして、その定義ですが

新鮮な又は適正な方法により保存されてある哺乳動物・家禽類等の生肉、肉体部分、並びに上記動物の体又は体の一部から生じる全ての副生物及びその加工物

 

つまり、「肉類」は肉骨粉でも「肉類」だし

体の全体または一部から生じる副生物

トサカ、ツノ、くちばし、皮、羽毛、歯、ヒズメ、などの部位を使ってもオッケーだよってことです。

 

これは、「ペットフードの表示に関する公正競争規約」で定められているのです。

 

 

 

 

愛犬、愛猫に食べさせたいものでしたか?

 

 

「生肉の部分は人間が食べるので、人間が食べられない部分を食べさせればいいじゃん」「所詮犬や猫だろ?」

そう考えている人がどこかにいるってことのようです。

 

 


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。