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ペットフードでサルモネラ菌に感染するなんて!


 

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  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。

副産物にも色々ある/ヤラーオーガニック物語-5


ペットフードに使われる副産物って何?

日本のペットフード公正取引協議会の定義でも、肉類として「肉骨粉」の使用が認められているし、

「肉類」の定義として

動物の体、又は体の一部から生じる全ての副生物及びその加工物

 

と表記されているので、

動物の体のすべても部位が、ペットフードの原料として使える。

 

こういったもので肉骨粉が作られ、ペットフードへと変身していくのだから

副産物というのはどうしてもイメージが悪い。

では、犬や猫には生肉だけ食べさせて、副生物、副産物は食べさせない方がいいのだろうか?

 

 

 

内臓はむしろ栄養豊富で価値のある部位

 

副産物と言っても、例えば肝臓や腸などは、多くの人が焼肉にして喜んで食べている。

犬や猫が食べても消化も吸収もできる、むしろ有益な部位だと思う。

 

野生の動物は、一般的に人間がありがたがって食べている「生肉」、要するに筋肉の部分より

一番先に内臓を食べると言われてる。

 

カロリーが低いのに、栄養価は高い部分だから、野生で生きてる動物が一番に優先するのも分かる。

 

そういう部位なら、むしろ積極的に犬や猫にも食べさせてあげたいと思う。

 

問題は、ペットフードの原料にしたものが、内臓のどの部位なのかの区別は表示されなのと、

内臓だけでなく、その他の部分も使われているかもしれないということ。

 

 

食べたい副産物と食べたくない副産物がある

 

もし、焼肉を食べに行って

「はっきり分からないけど、何かの動物の内臓」

って書かれていたら、あなたは喜んで注文したい?

 

豚レバーとか、鶏ハツとか、牛タンと書いてあったら食べたいけど、

得体の知れない何かの内臓と、それ以外の物まで色々混ざってるものをあえて食べたいとは思わないだろうし、

そんな焼き肉屋があったら、きっと誰も行かないと思う。

 

でも、ペットフードとなると話は別で、

「鶏副産物」とか「豚由来成分」なんていう曖昧な表示でも、

買ってしまう人がほとんどになってしまう。

 

 

 

副産物は英語だと by-prodacts となる。

 

 

色々ある副産物の中に

Animal by-product meal と表示されるものがある。

これの定義は、

 

と殺された、あるいはと殺以外(病死、安楽死、轢死など)で死んだ動物の死骸全部の部位を使ったもの。

 

つまり、ツノ、ヒズメ、クチバシ、羽毛、皮、歯、骨、腸など、全ての部位を使った副産物。

 

Beef by-product mealとかpork by-product mealなどと書かれる。

こっちは焼き肉屋にあったら注文したくない方の副産物ということになる。

 

 

最後に「meal」が付いてるところがミソ。

肉骨粉=ミートボーンミールのmealと同じ。

 

 

 

一方、

 

Meat by-products という、

名前は似てるけど定義が異なる副産物もある。

こちらは、

と殺された動物の生肉でない部位(内臓)

 

と定義されている。

 

 

これだけでは、オーガニックなのかどうかまでは読み取れないけれど、

少なくとも、食用としてと殺された動物の内臓部分で、

内臓以外の部位は使っていないことになる。

 

いわゆるホルモンと言われる内臓に限られるから、

焼き肉屋にあったら、ハツだの、レバーだの、砂肝だのと指定して注文ができるものと言える。

 

 

 

 フードメーカーの副産物戦略

 

これはアメリカのピュリナペットケアのHPからお借りしてきた。

副産物(by-prodacts) にも色々種類があるとご説明してきたけど、

メーカーの説明はその違いを分かってて販売戦略として活用(”悪用”?)している気がしてならない。

 

 

この画像は、焼き肉屋で注文したいと思う方の副産物、

つまり内臓だけの副産物の説明。

 

meat by-productsは、肺や膵臓、肝臓や腎臓を含んでいるけど

皮やヒズメやツノや歯は入っていない、と書いてある。

 

この説明自体は、嘘でもなんでもないし、間違った情報でもない。

 

でも、この画像がホームページにあったら、

ピュリナの製品には、注文したくない方の副産物、最後にMealが付いている副産物は、使われていないのだと勘違いしてしまうと思う。

 

だから悪用しているんじゃないかと勘ぐってしまう訳だけど、

いくら法律で規制が緩いペットッフードとはいえ、ここまでくると私には悪意すら感じられるのだ。

 

実際に買った人が、後でフードの裏にAnimal by-product mealと書いてあるのに気付いても

ピュリナのHPには、ピュリナのフードに使っているとも使っていないとも書いてないのだから文句は言えない。

 

ただ、内臓に限った方の副産物(meat-by-products)はこういうものだとご丁寧に説明してくれてただけなのだ。

 

さらにご丁寧に、「肝臓や膵臓や腸や腎臓といったこれらの内臓は、栄養豊富でペットに与えるべき栄養源だ」と、

ピュリナ専属の獣医師が説明をしている動画もページ内にある。

そして、「ピュリナでは、副産物として使用する原料に、肝臓や膵臓や腎臓などを”主に”使っている」と説明する。

全部じゃなくて、”主に”内臓も使っていると言っているわけで、やはり曖昧な説明に終始する。

 

私たち消費者は、
有名な大企業がしていることだからと、先入観で安易に信用してしまってはいけない。

”賢い”企業の販売戦略にまんまと陥ることになるから。

フードメーカーを儲けさせるために、
大切な家族を危険にさらすなんて、とんでもない話だもの。

 

 

 

 


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。

廃棄物は犬や猫に食べさせよう!と決めたのは誰?/ヤラーオーガニック物語-4


ペットフードの起源は廃棄食材だった!?

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犬や猫は、人間が食べられないものを食べさせておけば良いと、いつ誰が考えたのでしょうか?

 

そもそものペットフードの始まりは、150年ほど前のイギリスの港からと言われているようです。

長い船旅を終えた船乗りたちが、船上で食べていたクッキー。

それは固くてお世辞にも美味しいものではなかったらしく、余ったビスケットは上陸した時点で捨てられていたのだそうです。

そのクッキーを野良犬が食べにきたのを見た人が、製品化をして売り出したとか。

 

ペットフードの普及に伴い、安価で作るために穀物原料を主体に作られるようになり、現在のペットフードの原型が出来上がってきたようです。

 

原料の定義が決められたけど

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ペットフードが一般的になるにつれ、製造メーカーも増えました。

でも、人間の食用に適さないものを使うという慣習は受け継がれているようで、犬や猫は廃棄物処理施設の位置づけになってしまいました。

 

私が小さい頃、犬や猫は人間の食べた残り物をあてがわれていました。

 

栄養バランスとかタンパク質摂取量などは考えずに、残ったものを食べさせる。

これもある意味廃棄食材の利用と言えなくはないですが、

食べているもの自体は、少なくとも人間でも食べられるものでした。

 

 

ペットフード公正取引協議会のHPには

『ペットフードと食品との大きな違いは、食品は一定の食材を提供するのに対して、ペットフードは一定の栄養成分を提供することにあります。』

と記載されています。

 

昔は「食品」として残りご飯を食べていたペットは、

今は「栄養成分」を飼い主さんに買い与えられているというふうに変化したってことですね。

 

 

栄養成分が満たされていればそれで良しという取り決めの元に作られていく。

 

「食材」「食品」としてでなく、栄養成分のみ帳尻が合えばよくなったことで

犬や猫の食環境ははどう変化したのでしょう。

 

食べ物の「質」はどうでもよくなって、

タンパク質含有量や添加されたビタミンなどの数値が適正であれば

とりあえずペットフードとして認めようという認識ができたわけです。

 

その結果、原料はどんなものであっても、

安くて、数値的には栄養が満たされているフードが幅を利かせてきた。

 

 

 

多くのペットフードはこんなものでできている

buirui

 

原料に使って良いものの定義はあります。

先ほどのペットフード公正取引協議会の記載をみると

 

「肉類」の原材料個別名は

牛(ビーフ)、豚(ポーク)、羊(マトン又はラム)、うさぎなどの畜肉及び獣肉、並びにその副生物および加工品。鶏(チキン)、七面鳥(ターキー)、うずらなどの鳥肉並びにその副生物および加工品
ミートミール、ミートボーンミール、チキンミール等の上記原料のレンダリング物 等

となっています。

ミートミール、ミートボーンミール、チキンミール=「肉骨粉」は原材料として認められています。

 

そして、その定義ですが

新鮮な又は適正な方法により保存されてある哺乳動物・家禽類等の生肉、肉体部分、並びに上記動物の体又は体の一部から生じる全ての副生物及びその加工物

 

つまり、「肉類」は肉骨粉でも「肉類」だし

体の全体または一部から生じる副生物

トサカ、ツノ、くちばし、皮、羽毛、歯、ヒズメ、などの部位を使ってもオッケーだよってことです。

 

これは、「ペットフードの表示に関する公正競争規約」で定められているのです。

 

 

 

 

愛犬、愛猫に食べさせたいものでしたか?

 

 

「生肉の部分は人間が食べるので、人間が食べられない部分を食べさせればいいじゃん」「所詮犬や猫だろ?」

そう考えている人がどこかにいるってことのようです。

 

 


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  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。

ヤラーのオーガニック認証は5カ国になりました!


ヨーロッパ5カ国でオーガニック認証取得

オランダ・スカールのEKO認証、スウェーデンのKRAV認証、ノルウェーのDebio認証の3カ国認証を取得済みだったヤラーですが、現在は、ドイツのBIO認証とフランスのAB認証が加わり、5カ国でオーガニック認証を取ることができました。

それぞれ、オーガニック認証機関の規定が違うため、多くの認証を取得するには、それだけ多くの基準をクリアしないとなりません。

遺伝子組換え作物が増え、相変わらず安楽死の犬や猫がレンダリング工場に運ばれ、肉骨粉になってペットフードへ変身し続けている可能性が否定できない現状です。

安心・安全の保証が増えた事はとてもありがたいことですね!

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