インフルエンザ脳症に注意


実は、私の娘も、インフルエンザ脳症にかかったことがあります。

7歳の時にインフルエンザの感染が元で発症しました。

病院で処方されたタミフルを服用した後、夜中に痙攣が始まり、うわ言を言い始めました。
ろれつも回らなくなりました。

脳症の特徴といわれる幻覚のためか、存在しないものが見えると言いだし、急に怖がりだしたりしていました。
そうこうしているうちに、呼びかけても反応がなくなり、救急車が到着した時には意識がなくなっていました。

病院で処置が始まっても、5時間くらいは意識が戻りませんでした。
本当に生きた心地がしないというのはこういうことだと実感しました。

幸いにも脳症の後遺症は残らずに済みましたが、一歩間違えればどうなっていたかも分かりません。

高熱は、体がインフルエンザウイルスと戦っているサインですが、あまりに高熱が続くと痙攣や脳症へと発展することもあります。
子供には禁忌の解熱剤もあることを念頭に置いた上で、適切なタイミングで解熱剤を利用するのが良いと思います。

インフルエンザ脳症の予防法は、インフルエンザそのものに感染しないようにすることしかありません。
毎日の手洗いやうがいを習慣にして、インフルエンザにかからないようにすることが大切ですね。

インフルエンザの流行がピークへと差し掛かる冬場。

インフルエンザにかかった子供が陥いる一番重篤な合併症に、インフルエンザ脳症があります。

後遺症を残したり、最悪の場合死亡する可能性もあります。
小さなお子さんがインフルエンザに罹患した場合は、経過を十分注意して見守ってください。

インフルエンザウイルスに感染した子供の体内では、免疫機能がウイルスと戦った結果として、炎症性サイトカインが過剰につくられます。
この免疫反応が過剰になった場合、全身の多臓器不全が起こり、重篤な場合は死亡するケースもあり、後遺症が残ることも少なくありません。

インフルエンザ脳症は、インフルエンザの感染に伴い、意識障害を主症状として急激に進行する脳障害です。
けいれん、意識障害、意味不明な言動などが起きます。

発症の初期には、幻視・幻覚や、意味不明な言葉を言うなどの異常行動がしばしば認められます。
このような行動が現れたらインフルエンザ脳症を疑う必要があります。

高熱による『熱せん妄』で起こる異常行動もありますが、脳症との区別は難しいです。
異常行動が長く続き、けいれんを伴うときは、すぐ医療機関を受診し、インフルエンザ脳症かどうかの医師の判断を仰いだ方が良いでしょう。

インフルエンザ脳症を発症するのは、10歳未満が60%、5歳未満が39%を占めます。
発症すると、かつては死亡率は約30%にのぼり、25%の割合で後遺症が残っていました。
近年では、死亡率は約7%まで改善されました。しかし、依然として後遺症は約15%に残る重篤な疾患と言えます。

厚生労働省のインフルエンザ脳症ガイドラインによると、インフルエンザ脳症を疑う必要がある異常行動の例として

◆両親を認識できない。いない人がいると言う。
◆食べ物と食べ物ではないものの区別がつかない(自分の手を噛むなど)
◆意味不明な言葉を発する。ろれつが回らない。
◆怯える、恐怖を訴える
◆急に怒り出したり泣き出したりする。大声で歌い出す。

などの行動が挙げられています。

アスピリンや、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸は、脳症を誘発することがありますので、高熱がでたからといって、自己判断で安易に解熱剤を使うのはやめましょう。
解熱剤としては、アセトアミノフェンが推奨されます。

脱水症状を起こさないよう、水分補給を心がけて下さい。


  • 現在、カリフォルニア州サンタモニカで娘と二人暮し中。アニマルシェルターレポートや、アメリカのオーガニックの現状、ペットフード・ペット事情などを発信しています。電子書籍「本当は怖いペットフードの真実』がRCFパブシッシングから出版されました。 メディカルハーブ協会認定/ハーバルセラピスト、日本成人病予防協会認定/健康管理士一般指導員、ペットロングライフカウンセラー。 趣味は書道と植物のスケッチ、手作り化粧品やハーブのチンキ作り、ヨガと瞑想。